おえんとして! お座りして。(幼児語) [宍戸の庄の土語]
まだつかまり立ちの赤子にお座りするように諭す時に、
この辺では、「おえんとしなさい」と赤子に言ってお座りをしてもらいます。
どのような語源かは知りません。
孫に、ジジ様が”おえんとしなさい”といっているのを聞いている私の娘が、
奥郡に住んでいるお友達のところへ、子供づれで遊びに行ってたら、
ごく自然に、ハンサムボーイのお子に「おえんとしなさい、ほら。」と友達が言ってたそうです。
私の娘も、私に「おえんとしなさい」と言われて育ったはずなのですが、
覚えてはいないようでした。
ただ、私が土語を大切にしたいために、死語になった言葉をよみがえらせる為に、
使っているのを聞いて知っていたようでした。
「おじいさん、奥郡の方では”おえんとしなさい”と言う言葉を、
今でも普通に使っているよ。」と、驚いたふうに話してきました。
確かに大河をはさんで北のほうでは、
今でも昔風の言葉をここよりは使っているようです。
茨城弁のシイラカンスとその地方を、私は思っております。
貴重なことと思います。
また北潟の庄のほうでは、”おちょきんしなさい”と言う表現があるそうです。
これは、北潟の庄の風俗考証の専門家の意見では、
お座りしなさいとは、ちと意味合いが違うとの事です。
きちんと正座しなさいと言う意味だそうです。
日本の中でも言葉と言うのは面白い物ですね!
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